韓国には「中古車のデパート」がある

日本では新車販売拠点であるディラーにおいて、それまでオーナーが乗っていた車両を買い取る、いわゆる中古車下取りが行われています。日本人ユーザーにとってこれは当たり前のことであり、他にも中古車買い取り専門業者やネットオークションなど、ひとたび自分の所有する自動車を売るとなったなら、幅広い選択肢があるのが当然です。

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しかし、これらの事情は決してワールドスタンダードではありません。たとえば隣の韓国では、新車の流通において多くのメーカー直営店がありますが、代理店を含む全ての販売拠点において中古車買い取りは行われていませんでした。中古車流通の多くは中古車販売業者である零細中古車商社が、仕入れから販売までの全てを担っていたのです。その一方で韓国国内の中古車市場は急成長、急拡大を続けており、韓国自動車メーカーはメーカーレベルでの中古車処理問題の対応に苦慮していました。

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そんななかで韓国の自動車販売拠点であるソウル市内に、巨大な自動車展示場が出現したのが2000年ごろことです。もともと地価の高いソウル市内では、展示のために広い敷地を必要とする中古車ショップが出店しにくく、その対応自求策として中古車商社が集まり巨大なビルを建てたのでした。

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このビルの地下は5階まであり、1フロアに100台以上の中古車が展示されています。トータル400台以上の巨大中古車展示会場としてBMWやフェラーリなどの高級輸入車をはじめ、主に富裕層を中心顧客としたビジネスの場となっているようです。
ソウルには他にも類似の中古車展示ビルがあり、中間層をメインターゲットとした車両を主に扱うところもあるとのことで、それまで零細商社まかせだった中古車市場に新たな潮流を生んでいるのです。

そもそも韓国では、新車と中古車がそれぞれ別個の市場を形成しており、新車販売拠点での中古車買い取りを視野に入れた計画が進む一方、既存の中古車商社はビジネスの不透明さを自ら払拭することが出来ず、事故車隠しや走行メーターの撒き戻しなどの行為が一部で横行していました。

現在の中古車市場では大企業型やオークション型の動向が活発化しており、それぞれが品質と価格の面で消費者の信頼獲得にある程度成功するとともに、さらなる大型展示場の確保によって大量販売体制を確立し、長期的な成長を目指して努力しています。
韓国の中古車デパートは、メーカーが立ち遅れている中古車対応のひとつの答というわけなのです。