似たもの夫婦のご近所さん

男女の間に縁が発生し、夫婦にまでなろうというには、
その縁は相当に深い縁のはずです。

なにしろ地球上に何十億と存在している異性の中から、
たったひとり縁があったわけですから・・・。

深い縁ということは、言葉を換えれば「波動」が近い、
あるいは、同じような波動を持ち合せている、といえます。

ということは「似たもの夫婦」とは、ある意味当然なのかもしれませんね。
別に顔かたちが似ていなくても、性格的なものとか、
考え方とか、またもっと太い線でとらえるのであれば、
人間の芯になる部分が似ているとでも言えるでしょう。

しかし結婚した後にお互いに似てくる、という事実もあるようですね。
これは人間は環境の支配を大きく受けますから、充分あり得ます。

例えば、悪い友達と付き合っていれば、顔立ちが段々下卑てくる、
といったように、自分で意識をしなくても人は環境の影響を大きく受けます。

なので、女は男次第、男は女次第、といったことが巷間言われているのでしょうね。
お互いに影響を及ぼし合う、ということです。

でも男女の組み合わせにも、まったく正反対といった組合せもありますが、
これはこれで、お互いに足りないところを補い合うという意味で、
良好な組み合わせではないでしょうか。
いわゆる「破れ鍋に綴じ蓋(とじぶた)」という奴ですね。

「似たもの夫婦」の場合は、似ている=一体感が強い、ということで、
良い時も悪い時も一緒、上がるも下がるも一緒、
ということですから、良い時は二人していいが、
悪い時は二人して落ち込んでしまう、みたいな所がありますね。

しかし似たもの夫婦とはいえ、ツーといえばカー、といった境地へ至るまでには、
そこそこ、時間が必要です。なにごとも一朝一夕にはでき上がらないですね。

あと、似たもの夫婦であると、相手の中に自分の分身を見てしまう。
その分身が素晴らしい部分の分身ならいいが、
自分ではあまり見たくない部分の分身だった場合はどうでしょう?

相手の中に自分のイヤな所が如実に見えた場合は、
やはりあまり良い気持ちはしませんね。

夫婦間のトラブル発生は外から見れば、
「何とつまらないところで」と思うような些細なことが原因ですが、
もしかしたら、「相手の中に自分のイヤな所」を見てしまった場合、
ふと癇に障るのかもしれません。

人生をマラソンに例えて「夫婦は二人三脚」と言っている人がいらっしゃいますが、
まさにそれは、片方が勝手なことをやれば、二人とも倒れてしまう、
という意味では、当を得ている例えではないでしょうか。